遠距離M女ですが、何か?
井原りり



 一獲千金


あたしの一週間は金曜日から始まる。


『Dolls』の中に出てくる土曜日は切ない。

けど、しょうがない。

さっき入ったコンビニは宝くじ売り場があり、見つけ次第買っておかないと気持ちがどうにも落ち着かないので急いで買う。

ほ。ふうう。
宿題をすませた中学生みたい。


いはらの町で一緒に買った同じ番号のロト6。
幸福な土曜日を思い出す。


去年の夏から、700km離れたお互いの町で、毎週いつも特定の6つの数字を買って当てて山分け! という楽しい企て。

当たったのは1000円が4回。


毎週、忘れないで200円で一枚だけ買うという宿題。


ごめんなさい。今までに2回、買えなかった。



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2002年11月02日(土)



 心中&道行

『Dolls』

管野美穂と名前知らない俳優がとぼとぼとぼとぼ二人で歩く、紐でつながれて一緒にとぼとぼとぼとぼと歩く。

着ている衣装がY's@ヨージヤマモトだから、もう、わけわかんねーわけ。

金なんか一銭もないんだから、なんであんなに頻繁にお衣装がくるくる変わるのかね? って思うけど、思っちゃいけねーな。

季節変わっても、場所変わっても、ひたすら歩く。
歩き続ける。


たけしはまずストーリーなんかより、こういうシーンを撮りたいっていう欲望が先行するんだろうな。


一番客が入らなかった『ソナチネ』。
あたしはこれを、まだ町に10軒以上も映画館があったころに、その中でも一番キャパの小さい小屋で見た。

沖縄の砂浜で来る日も来る日も、シノギ場所も奪われて、暇でヒマで仕方がないやくざもんたちが相撲をとって過ごす。

ヤマなし、オチなし、イミもなしってことでいえば、これこそが「やおい」かもしれない、北野武の映画。


それはさておき浄瑠璃の『曽根崎心中』を見たんです。

で、自分が勘違いしてたかもしれないんだけど、篠田監督、岩下志麻主演、相手役宇崎竜童のモノクロ映画は『女殺し油地獄』だったのか?

調べればわかることをここに書いてすみません。

岩下志麻が宇崎の嫁とオンナの二役をやるんだけど、これが可愛いんだなあ。

心中への道行きも、びゅーびゅー風が吹いてて、日本のヌーヴェルヴァーグといわれた篠田の真骨頂だと、思う。
『津軽じょんがら節』もね。一緒に見るべし、だ。


いはらの推薦で藤井隆の『ロミオ道行』も聴いてるし……。


ゆくへも知らぬ恋の道行きっていうのは、いつの時代もいいやねえ。





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2002年11月03日(日)



 あえて、イっちゃいました


今日、届いためるまがにとある30代の主婦からのイケない悩みが縷々述べられており、あまりの切実さに同情してしまった。


他人の心配してる暇なんかないんだけど……。

あああ、でも、カワイソー。
可哀想すぎるけど、努力も足りんよ、奥さん。


イクまでは、とことん自分のカラダと付き合うべきだ。

どうすれば濡れてくるか、どこで自分が感じるか、自分のツボはまずは自分の指で、腰で、乳で、アタマで、一人で捜し求めるべきだ。


夫か、それとも誰か別のオトコが自分をイカせてくれないから、自分は不幸なのだ、と他者を責める前にすることはいくらでもある。

女性向けの「おかずビデオ」なんか、いるかしら?

ないよりあったほうがいいのかなあ。

でも想像力を増強させようよ。

どこか醒めてるからイケない、というのも思い込みかもしれない。


あたしは独身のころ、自分の指さえあれば、入れて出したいだけのオトコなんかうざいだけだって思ってたことがある。
これはこれで若さゆえの強がりだけど、イケるまでに、どれだけ一人えっちを繰り返して来たかっていうのは誇っていいくらいだ。


これは、いはらとの共通見解でもあるのだが、S男のからだを使って自慰してるM女って、よくいる。

自分が満足したいだけの淫乱オンナをM女とは認めない。


一人でする性行為と二人でする性行為との区別は、きちんと付けなくてはいけない。


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2002年11月04日(月)



 あたしのひとりえっち


そりゃあ、あたしだって最初から、どんぴしゃり、いつでもどこでもイケルおんなではなかった。

そのめるまがの中に「満足できるオナニーの仕方を教えて」っていう文面もあったのを思い出したので、また語ってみようと思う。

いつも彼氏がいる状態の人はそんなことないと思うんだけど、ほれ、あたしってばこうだから、一般ウケしませんのでね、ツボにはまってくれる人があらわれない間は当然、一人でするしかないわけで……。

それで徐々に腕も上がって、つか、指の使い方も熟練していったわけなんざんすが……。


あたしは、あたしの感じる場所は膣挿入時じゃなくって、前戯の際のクリトリスと胸(特に乳首)ですって公言してしまうので、まあ、アレなんだけど……。

膣に彼のモノを挿入されて、一緒にイケなきゃダメなんぢゃんっていう幻想にとらわれて悩んでる人も多くないか?


もちろん膣の奥も感じるようになってきたが(これについては、いはら限定なので、またいつか書く)脳天までしびれるような刺激の伝わり方とは、また別だ。


子どもを産んで初めて知ったことだが、乳首や乳房への刺激によって子宮は収縮するようにオンナのカラダは出来ている。
よくしたもんだ。


左手で右の乳をもみながら、利き手の右手でクリトリスをいじる。
これだとおっぱいの大きさが違ってきちゃうので、ときどき使う手を変えたいところだが……。


陰唇をさわって内部からじわじわと濡れてくるようにし、粘液が出てきたら、それを指に塗ってさらにまたクリトリスを刺激する。


アタマで、いやらしいことを考えるようにはするが、醒めているからイケないということはないので、思い込みは捨てる。


実際のところ、あたしは醒めたアタマで「イクぞ、イクぞ、ほれイケ、それ、そこだ!」とか自分に叱咤激励しながらってこともありまする。





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2002年11月05日(火)



 あたしのB面

あたしはA面とB面のある、アナログレコードな奴だ。
あ、「やつ」って「奴隷」の「奴」なんだな。

ま、いいや。


あたしの日記には今までもいろんな名前をつけてきたが『裏人生劇場』は今後もはずせないな。

で、いつからだったか、この夏の終わりくらいからかな、『あたしのB面』っていうのも付け加えた。


このエンピツ日記も、自分でバックアップし、さらに細かくファイルにして、過去の日記置き場に上げている。

ちょっとめんどくさいが、所詮レンタル日記、ひょっとしてログがぶっとんだり、突然削除されたり、いつ何があるかわかったもんじゃない。

もし最近になって読者さまになってくださった方の中で、むかしの日記も読んでやろうというかたがいらっしゃいましたら、 こちらから お越しくださいませ。

ほぼ3年分になります。


エンピツで書き始めた日記は、これとはデザインを変えて置いてあります。

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バックナンバーはご存知?  



2002年11月06日(水)



 自分が好きじゃなきゃ

イケるイケないの境界線上には、自分をいとおしむ、かわいがる気持ちの多寡が大きくかかわっている。

自分のことが大っきらいだったら、何をやっても楽しくないだろうな。

そういう人って、自分の不幸は全部他人のせいだと思ってるんだろうな。

いいのか、そんなんで?


あたしは自分のどこが好きなんだろ?
どこって特にないな。

でも、兄弟もいない、うまくわかりあえる友だちともなかなか出会えない一人っ子なもんで、ちっちゃな時から自分だけが唯一の仲よしだった。

自分とうまくつきあわないことには、お先真っ暗さ。他には誰も味方がいないんだもん。

自分のどこ? って、もう全部を好きにならずにいられないって。


だからですね、大事な自分のカラダについては自分が一番よくわかっててやりたいし、うんと気持ち良くさせてやりたいわけですよ。

男性に開発されるのもうれしいし、自分で開発するのも楽しい。


なかなかやせなくって、いまいましいし、気に入らないところは多いけど、自分のカラダはけして嫌いじゃあない。



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2002年11月07日(木)



 アナルセックス


先週、急遽お医者に行った初めてのビューキ。

おかげさまで、完治? なのかな。
異物は薬だけで消滅したもよう。

だが、しか〜し。
油断は禁物。
手術経験者の姑いはく「切ったところで完全にはなおらん。辛いものは食べちゃだめだね」

それは「切れ★」の方では?
ま、いっか。


今、全裸だ。

さっき、おうちえっちがすんだばかり。

夫は出勤。

あたしはなんとなく服を着る気がしない。


夫はSではない、と思う。
ただ性欲が強いだけのすけべ。


前々からあたしのアナルには執着していて「他のおネエちゃんはみんな喜んでやらせてくれるのに、なんでお前は?」とよくぐちぐちいわれて不愉快になる。


あたしがカミングアウトした時も「じゃあ、これで後ろもやらせるよな。一人前のM女をめざすんなら、お尻はいやですとは言わせない」などという。


ちょっとそれはSMを誤解してやしませんか?


まあ、確かにあたしも経産婦である以上、締まりはよくはない。

だからといってより狭い方へ突っ込みたい、というのは、いかがなものか?


夫のおネエちゃんたちは、みなさん「お尻の方なら妊娠しないし、すっごく感じてたまらないから、どうせやるならお尻でやって」とおっしゃるそうだ。


ふ〜ん。
で、何か?


いやあ、まだ開発されてないのかなあ。

ちっとも感じませんし、今後も感じたくはないです。

ひたすら、痛いのです。
裂けそうです。


なんで気持ちがいいかね? あれが。


「おまえ、偉そうにそういうが、こっちだってリスクがあるのにやってんだ。やった後は雑菌が入ってしくしくちんぽが痛むんだぞ。それでもやってやろうというのに……」


どうなんでしょう?


快感には貪欲なこのあたしが、気持ちよくならないことを積極的に求めるか?

気持ちよければおねだりしてますってば!



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2002年11月08日(金)
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