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DUAL LIFE ★ 2000/Aug.
私写真
自分の町の美術館も嫌いではないが、隣町の美術館がちょっとしたマイブーム。
隣のほうが、町として金持ちだというのが一目瞭然でわかる。
ほとんど客のこないショップにおねえさんが二人いる。
ほとんど利用者もない静かで快適な図書閲覧室があり、ここにもおねえさんが一人、見張りをしている。
ショップの書籍がなかなかの品ぞろえだと思う。
委託か？ 買い切りか？
たとえ買い切りで、売れ残ってしまったとしても、そのまま資料室に送ればりっぱな蔵書になりそうな本が並んでいる。
新刊を並べながら、専門書店になっているとでもいおうか。
こんな田舎で、客はほとんどこないのに、そう思うと潤沢な税金の後ろ盾が見え隠れする。
わたしが買ったのは『私写真論』飯沢耕太郎／筑摩書房／￥２６００．
奥付拝見。おやおや、今年６月の新刊だ。月刊『ちくま』を最近チェックしてなかったからな。
見落としていたさ。
今、ｗｅｂサイト上にはプロではけして撮れないところの私写真の傑作があふれている。
飯沢くん、知っているか？
だめです。
いはらに逢いたい。
逢いたくてたまらない。
盂蘭盆会
で、その実家の母ってのが信心深いというか、まあ、凝り固まってるというか……。
何ゆえ「お盆」か？
お盆の上に乗っかってるこの世の人間たちが、あの世で、お盆をひっくり返されて、さかさ吊りの責め苦に遭っている。
死者に供えた食べ物は炎につつまれ、水は油になって身を焦がし、あたりを焼き尽くす。
ああ、死にたくない、成仏したい、と死者は泣き喚く。
本日のご僧侶の講話は、なかなかＳＭっぽいものでした。
って、満足に聞いてやしませんが。
阿部定
３歳児ってえのは、ご承知でしょうが、おしっこに行きたくても、親から「行こうよ」なんていわれると、意地になってでも行きません。
「いつまでも、意地はってんなら、ちんちん切っちゃうぞ」
思わずいつも言ってる冗談をいいましたらば、実家の母が聞きとがめて、あきれ果てた声でこう言い放ちました。
「やめなさい。そんな、阿部定みたいな……」
ゼムクリップ
ゼムクリップをつけてください。クリップを少し開いて、ラビアの肉片を滑り込ませる。
痛い！ 針金がひっかりでもしたか。
向きを変えてやる。慎重に、ゆっくりと。
肉のへりとクリップが平行になると、少しおちつく。
匂いがする。自分のうちがわの……。
そろそろとパンツをひっぱりあげる。
クリップの間伸びした「の」の字の部分を指で斜めに押し広げる。
小学生が制服のポケットに留めたがるハートができたら、その隙間に乳首を押し込む。
乳首を引っ張って伸ばす。手を離す。びろーん。
広げたハートを斜めに押しつぶす。
もう片方の乳首には輪ゴムを巻きつける。
ぐるぐるぐる。ぱっちん。
ブラジャーをかぶせて出来上がり。
ラビアははめる時痛いが、あとはさほどでもない。
乳首は最初はなんともないが、時間がたつと耐えられないほどに、じんじんしてくる。
誰にも見えない場所でこんなことをして遊ぶ。
性的に興奮してくる。
濡れてきてしかたがない。
質量をともなわないいはらの存在が背後から、すぐ隣から、あたしのカラダに手をのばす。
抱きすくめられて首すじをなめられながら、胸をおしつぶしているいはらをアタマで感じてカラダに意識を飛ばす。
ぬるぬるに濡れてくる。
眼を閉じる……。
いはらが眼の前にいる。
信じる
Ｍ女がＳ男を信じるのは当然。
何をいまさら……。
だから「信じろ」でもなかったし、「信じて」でもなかった。
【信じる】という動詞を一つ投げて寄越した。
受けとめるしかない。
『薬指の標本』
あまいくさりさんのテキストを読んでとても読みたくってたまらなくなった小川洋子の『ホテルアイリス』を探しに行き付けの「町の本屋」へ。
幻冬舎文庫は思いのほか団鬼六先生の文庫が多く、「こんなに並べちゃっていいの？」状態。
でもって『ホテルアイリス』は在庫なし。検索してもらって、そのまま客注。
かわりに同じく小川洋子『薬指の標本』を買う。新潮文庫。
標本だよ。
ぞくぞくする。
この本ぱらぱらやっただけなのだが、ＳＭの匂いがぷんぷんするのよさ。
削除
昨夜の更新分につきましては、管理人いはらの指示により削除いたしました。
草野Ｍ正宗
噛み跡 どこに残したい？ 【今】
俺の秘密を知ったからには
ただじゃ済まさぬメロメロに 【いろは】
犬になりたい 【甘い手】
ギター炸裂！ 【８８２３】
きみを不幸にできるのは 【８８２３】
俺をチクチクした 【宇宙虫】
俺のすべてを汚して 【ホタル】
あなたのために蝶になって【メモリーズ・カスタム】
束縛されたい【メモリーズカスタム】
ハヤブサ
スピッツの新アルバム『隼』のそこここに見え隠れする草野正宗のＭ性について、明日は語るかも。
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