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DUAL LIFE ★ 2000 July
ぞくぞく・Ｊａｉｌツアー
そもそもＪａｉｌツアーとはなにかって説明もあったほうが親切とは思うが、くわしいことは書けない。
ＪａｉｌというＳＭショーパブにバスに乗ってみんなで大騒ぎをしに行こうという企画。
で、よろしいか。
主催者みずから運転手としてハンドルを握ってわれわれを目的地まで連れていってくれる。
２０：００集合、２４：００入店。５：００現地発、８：００解散。１２時間は非日常の空間ですごす。
そこは竜宮城みたいに、世間からは隔絶されている場所なのかもしれない。
実際に人が縛られたり吊られたり、蝋燭を垂らされたり、鞭で打たれたりするのを見たのは、これが最初の経験だった。
にもかかわらず、さほど興奮を覚えなかったのはなぜだろう。
一度、見てみたいってずっと思っていたのにな。
なんで、なんで、なんでだよう。
それは、やはり「ショー」だから、「見せ物」だったからだ。
あたしがＪａｉｌで確認してきたもの。
あたしの思い描くＳＭって性行為と同義なんだ。だからとてもプライベートで秘密にしておくべきものだ。
ああいうふうに、大勢の他人の視線にさらされながらすることじゃない。
だからってＪａｉｌツアーを否定はしないよ。大好きだ、ケイさんもどらちゃんも。一緒に行ったみなさんのことも。
また行きたいって、やみつきになりそうって思うよ。
途中からあたしは、ステージでおこなわれてることに興味を失って、お客さん観察をはじめた。
なかでも、このカップルのことは忘れないだろうと思う。
Ｍ女さんの方は黒い袖なしのミニワンピースを着て、眼鏡をかけていた。あごがちょっとしゃくれた、でもかわいい女の子だ。よく見ると赤い錠前つきの首輪もしている。
彼の方はごく普通の若いオトコの人でＴシャツにジーンズ、スニーカー。髪は短めで赤いバンダナを細くねじって頭に巻いていた。
彼女は彼のひざにもたれかかって、ごろにゃーんと床に座っている。
彼がやさしく彼女の髪をなでている。
しあわせそうな二人。
彼女は床に置かれた青いプラスチックのお皿に顔を近づけて犬になって水をのんだ。
彼から渡されたポラロイド写真を口にくわえて、よつんばいになってぽ＊＊くんのところまで、その写真を届けにきた。
しあわせそうな二人。
うらやましかった。
うっとりしながら、二人をずうっと見ていた。
あたしは首輪はいらない。兄がしたいというなら喜んで首にはめたろうが、兄も首輪にはこだわらないというから、首輪の話はそこで終った。
以前、別のＭ女さんのサイトに首輪をされた彼女が地面に正座している写真があった。
犬になった彼女がいいのではない。命令されれば犬にだってなりますという彼女がいいんだよ。その時、あたしは、ちょっと兄のいうことを素直に聞けてなかったので、こういって叱られた。
なんだか、とっても情けなかったことを思い出す。
続・Ｊａｉｌツアー
じつはこの日、家を出てＰ＊＊くんの乗っている電車に乗りこむ前にひと騒動あったのでした。
玄関を出る時サンダルがうまくはけずに、前につんのめって転びかけたのが、その前兆。
バスに乗ってすぐ所持品の確認をしたのは、われながら上出来。
だって、サイフ忘れたんだもん！
あわててバスを降りようと次の停留所で「降ろしてください！」と運転手にいうと「ここ、停留所じゃないよ。信号の向こうね」とつれないお返事。
ええい！ もう駅まで行くわい。
予備の小銭入れをカバンに入れていたわたしってえらいわ。
それでバス代を払い、すぐにタクシーに乗り、家の前で待っててもらい財布を探し、タクシーに戻り、たったったっと（嘘。じつは暑さでへろへろへろ……と）駅の階段を改札口へ。
バスツアーだから、お小遣い程度の所持金でよかったんだけど、サイフないなんて、やじゃん！
余裕でホームに立ち、電車に乗りこむと……。
さわやかに、わたしに向かって手を振るＰ＊＊くんの姿が目に飛び込んできました。
まずは、第一関門クリア。おめでとう＞わたし。
Ｊａｉｌツアー
実況中継です。まいります。
２０：２０．
某所に集合してバスに乗り込みました。
灯かりの下に陣取り、さっそく愛機こぶたちゃん２号＝ＨＰ２００ＬＸを取り出すわたし。
なぜか、Ｋ＊＊ねえは見送りだけでさようならあ、だなんて……。
じゃあ、なにかい？ おふれぽは偏執蝶「どらみ」みずから筆をとらねばならぬのか！ 腹をくくれ＞自分。
といいつつ。もうビールをケイ様＠浴衣だぜ！ から受け取る「どらみ」。
２０：３６．
大阪までおよそ３時間の道のりだそうで、少しのんびり他のテキストなどをぷちぷちしますね。
２０：４４．
自己紹介たーいむ。司会はＰ＊＊くん。今回バスの中には１５名。男子８名、女子７名。ＡＶ女優にしてストリッパーさんとかいるし……。すごくない？ いいわあん。
そうかあ、「まりえ」＞知名度低いぞ。もっと覚悟きめろってば！
Ｐ＊＊くん、ビールちょ！
０：１３．
Ｊａｉｌ到着。
店内暗すぎにつき、実況不可能。あしからず。ひとまずここまで。
続・騒人デビュー
このたびめでたく作家（あまちゅあだよ）デビューいたしました。
こちらから作品サイトにｊｕｍｐできます。
なんだかこないだから、この宣伝ばかりしているようで大変心苦しいのですが、自分の依って立つ場所というものが、やはり「ものを書く」という位置にあると思うのですね。
「おまえはモノ書きなんだよ」という声が聞こえるのです。
どこがだよ！ へたくそ。などと言われないようにしたい。ひたすら、これだけは。
モノ書きなんだけど、Ｍ女としても生きる。
Ｍ女なんだけど、モノ書きとしても生きる。
そういうあたしがここにいる。
騒人デビュー
【騒人】という読み物サイトをごぞんじでしょうか。
このたびこちらで、あらためてｗｅｂライターデビューすることになりました。
作品は毎度おなじみＭＭ【秘密のコントロール】をより小説らしく書きなおしたものでして、すでにお読みになったかたには「をいをい。またかよ」という感じにうけとられるかもしれません。
が、この「より小説らしく」っていうのが、一体なんなんだー。と思うわけです。
時に思うのですが、ＭＭを購読してくださっているかたは日常的にｅ−ｍａｉｌを使いこなしていらっしゃいますよね。
だから、ｅ−ｍａｉｌやチャットがどんなものか、とか、ｗｅｂの世界には「出会い系」のサイトがごまんとあって、そこでどんな恋の駆け引きがあるか、とか、いちいち説明しなくてよかったし、説明してたらかえって陳腐になっちゃう。
でも、活字の本の世界には、まだまだネット無縁の衆生は多いわけで……。
そんなこんなの書きなおしです。
ですが、実際に騒人サイトにアップされるのは１８日とのこと。
アップされ次第告知して大宣伝活動を展開しようと画策中。
なにしろ、各書き手の作品の横に【もっと読みたいボタン】ってえのが、ござんして、これがつまりは人気投票ボタンを兼ねているのですな。
これをみなさまにがんがん連打していただきたいのです。
早くアップされないかな。真っ先にみなさまにお知らせいたしますね。
チャット閉鎖
開設以来、けっこう楽しんでそれなりに存在意義もあったチャットだが、最近は本当に伝言板。
伝言板なら掲示板があるじゃないですか！ ってことで閉じました。
去年はまだ、ＩＣＱその他の、お喋りソフトも居場所お知らせソフトも使ってなかったので、ここが唯一、自分がオンライン状態かどうかを知らせてくれていた。
いつ来ても誰もいなくて、でも１日のうちにわたしがふらっと足跡を残しにくる時間というのが確かにあって……。
読者さんとすれ違いゲームを楽しんでいたりもした。
それに常駐したいと思うような、よそのチャットルームを全然知らなかった。
あれからいろいろあって、今は一日中誰かが必ずいるチャットの常連にもなったことだし、じゃ、もういらないかもーってことで、外しました。
掲示板だと数日はログが目にふれる。チャットはその点、ほんとにすぐ消えてしまう。書きこむ側の意識は少し違うだろうけど、しょうがない。
今までここでおしゃべりしてくださったみなさま、どうもありがとう。
掲示板に、こまめにレスをつけますので低速チャット（笑）としてお使いくださいね。
七夕まつり★星まつり
今日はなんとなく、とりとめもないことをつらつら書きたい気分です。
奇しくも七夕でもありますし……。
というか、ｒｉｇｇにメールで質問されたことに、ここでお答えしようかな。
ｒｉｇｇだけじゃないんでしょうね、不思議に思っておられるのは……。
どうして年に１回しか、逢わないのか。
逢えないのか。
逢いたくないのか。
そうですよね。
誰だって疑問に思うでしょうけど、わたしたちが二人でそう決めたんだからって、これでは答えにならないなあ。
ああもう……。
最初から遠距離だということについては充分覚悟してました。
「承知の上」ってことです。
逢いに行くのにわざわざ飛行機を使う。
せっかく飛行機で行くのなら、一泊しなければもったいない。
せめて新幹線で日帰りできる距離ならば、もっと頻繁にあえるでしょう。
でも、わたしたちは頻繁に逢うのは、考えものだ、と思っています。
逢いたくないのではけしてない。
おたがいの家族や配偶者（予）のことを気遣った結果、というだけです。
田舎に住んでいるから周囲の眼がある。ありきたりの「Ｗ不倫」で片付けられたら、失うものがあまりにも多い。
それでは困るのです。
じつは兄は婚約者さんに「つきあっているＭ女がいる」って話しています。
どういうつきあいか、については多少割り引いて報告しているはずですが……。
ＳＭのことで嘘をつかないなんて、さすがは兄だ、と思います。
年に１度、Ｍ女が押しかけて来てしまうのは、もうしょうがない。
でも、わざわざ彼がわたしの町まで出向いて行くなんて、婚約者さんには納得がいかないことだと思います。
わたしだって女ですから、そう思います。
同じ一人の男を愛する女二人には、どこかしら似ているところがあるように思えます。わたしは彼女に対して嫉妬は感じませんし、彼女が、悲しいと思うようなことは、できるだけ避けたい。
きれいごとかな？ でも、けっこうマジです。
だからね、ｒｉｇｇから見たら、なんで独身で身軽なのにまりえんとこにやつは来ないんだよ！ 他にも女がいるんだってばあーって思うかもしれないけど、それは違うよ。（ｒｉｇｇへ私信）
それにしても１年後なんて、長すぎるって、こないだチャットでｒｉｇｇに言われました。
２ヶ月が待てなかった、かつての寂しがり屋を知っているから、そう言うのでしょう。
確か、これはわたしから頼んだんでした。
「次はいつ？ いつなら大丈夫？ ほんとに逢える？」
このことでやきもきするのは、もうこりごりでした。
だから、１年後なら１年後って、はっきり決めようよって言ったのは、わたしのほうでした。
でも１２ｋｇやせたら、１年たたなくても逢えるんだよーん。
びしばし！
うー。今どこからともなく、どらみ女王様が来てたような……。
なんていうのかな。さびしくないし、やきもきしない。
電話だってあるし、チャットでお話できるし、兄の常駐掲示板だってあるし、……。
いろんなことが大丈夫、おっけー、おっけー。心配ご無用なんです。
そういえば、兄の方の気持ちがわからないってｒｉｇｇは言ってましたが、おそらくは、わたしと同じだと、思います。
まりえには逢いたい。でも彼女が悲しむなら、逢えない。
わたしは兄に逢いたい。でも子どもが寂しがるから、逢いにいけない。
それだけのことです。
ＳＭだから、どうのこうのじゃなく、むしろＳＭを方便に使って、嘘をつかないで、逢う時は逢う。
納得してくださいますか？＞読者各位。
めるまが
ついうっかり、来週発行予定のめるまがを今日配ってしまった。
予約日を入れないで送信ボタンを押してしまったのだ。
しょうがないから、というのではないが、ご対面報告というものをしてないが……。とか、ｒｉｇｇがメールでよこした質問に答えねば……。とかｋｉｔｔｙが掲示板で書いてたことにもなあ、とか。
そかそか、二人でわたしらは一体どうなっとるんじゃあという話題で勝手に盛り上がってくださってるわけね。
うー。でもなあ、あんまり書きたくない。もったいなくて秘密にしておきたい。そういう気持ちがとても強い。
それに読者さまの中には、わたくしと浅からぬ関係に及んだかたもいるわけだから、今のお相手のことをきゃあきゃあとはしゃいで書いていいものだろうか、まだまだ早いんじゃないか、という気もする。
ま、ぼちぼちってとこですかね。
ｒｅａｌ ｔａｌｋの行間になにか書かれているかもしれないですけど。
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