遠距離M女ですが、何か?...井原りり

 

 

喪服 - 2003年03月31日(月)

実家の母は「要介護」寸前のよぼよぼ、だ。


そうだ。
喪服!


父が死んだのは九月で、夏絽の喪服を着ようと思えば着られたのだが、あたしは妊娠してて、ふくらみはじめた腹に帯を巻くのがいやだった。


かぎホックをしなければ黒いニナリッチセレモニーのスカートは充分はけたから、それを着た。


寒がりの母は葬儀屋の貸衣装部で袷の喪服を借りたんだった。


で、わたしのために母がこしらえた喪服。

袷の方はちょっと袴をははかなきゃいけない行事があって、その時に「黒紋付き」として着たことはある。


休日、母が向こうをむいてなにやらごそごそもたもたしている隙に衣装箱をあけ、喪服の状態を確認した。

実は家紋を張り替えたいのだ。
   (これについては後述の予定)


夏の喪服にはところどころぼんやりと小さな白カビが浮いてみえる。

まとめてメンテだ。


さささっと風呂敷に包み玄関に置く。


それから、ばあさんを風呂に入れるべく湯栓をひねる。


喪服のメンテは年寄りに気づかれぬよう。




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罪と罰 - 2003年03月30日(日)

いはらの書いたものを読むまで、昨日、電話が発信されてたことに気付かなかった。


週末に電話かけてしまうなんて、大失策だ。


減点1.


まったく過去にも同じ過ちを犯して、それからはキーロックを習慣にしてたというのに、このざまだ。


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週が明けたら謝罪のメールをいれよう。

おそらく「お仕置き」として返信は……ない、はず。

それは仕方ない。

同じ過ちを犯すのがわるい。

それに言葉の謝罪より、徹底して迷惑をかけないという行動がたいせつ。


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なめられる - 2003年03月29日(土)

犬を飼っているいる家に行った。

むかしは、犬の頭をなでるなんてとんでもない。
犬のまわり半径10m以内には近づけなかった。


犬が「わ〜い、初めてきたおばさんだ。よろしく〜」って感じで飛びついて来ても、まあ大声も上げず、「は〜い。はじめましてのおばちゃんですう」と笑って言えた。


それでもどこかぎこちなく、あたしが今まで一度も犬を飼ったことがないのは、そこんちの奥さんには、すぐばれた。


リビングに座っていると犬に足をなめられた。


あたしだって犬なのに、おかしな感覚だった。



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第二の人生 - 2003年03月28日(金)

ついうっかりAmazonで発注。

マーケットプレイスというのがあり、読み終わった本を再流通させることが可能。


真夜中本舗に『KIMONO姫』を並べた。

……予約できます。


これって『KIMONO道』のパクリかと思ってたら、同じ版元がタイトルを変えてきただけだった。


今までは昔きもの路線。

今回は木綿きものの特集だとよ。


木綿のきものといえば、今、あたしが一番ハマっているものだ。


をいをい、そう来たの?


あたしって、ひょっとして、これで第二の人生を拓くかも?



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築地明石町 - 2003年03月27日(木)










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長い髪 - 2003年03月26日(水)

あんまり髪が長く伸びたので、15cmほど散髪屋で切ってもらった。

美容院ではなく、理容店を利用したのは、顔を剃ってもらうためでもある。


あたしは以前いはらに確認したことがある。


髪はどうしてたらよいのでしょう?


切らないで。


伸ばしてて。


時々少し切るのはかまわない。


ひとから「あの髪の長い人」っていわれるようであればよいのですか?


よいです。




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禁句 - 2003年03月25日(火)

「そんなに遠く離れたところに、想い人がいて、寂しくないんですか?」

読者さんから質問された。


寂しい? 

よくわからない感情だ。


「う〜ん。寂しいっていうのがよくわからない」と、わたし。


「寂しいって思ったことないんですか? あたしは寂しい」


高校生の頃、付き合ってた上級生が一緒に帰ってくれないからって、寂しい、さびしいって言いすぎて叱られたことがある。


なんで叱られるんだか、その時はわからない。


今のわたしは、寂しいなんて言ってられるほど暇じゃない。


寂しいって感じてないのかな?

う〜ん、感じないなあ。


距離は遠くても、あたしはいはらの存在をとても近くに、それも充分すぎるほど感じるから、遠距離のみなさんが、何をそんなに寂しがっているのか、わかんないな。



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自分が寂しかろうが、相手はそんなことは知ったこっちゃないんである。


寂しさを訴えることで、相手に負担をかけて、いったいどうして欲しいっていうのよさ。


ダメぢゃん、そんなの。




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HOTEL IRIS - 2003年03月24日(月)

若い友人は、ちょっとした難病で、入退院を繰り返している。

彼を見舞うべく、隣の隣の町の市民病院へ行く。

今月、二度めだ。


先回は夜で、正面玄関から入らなかったから気づかなかったのだが、その隣の隣のまちの市の花は「花しょうぶ」。

英語でいうと「iris」だというのだ。


アイリス、アイリス……。


アイリスといえば……。


あたしは当然のように小川洋子の『ホテルアイリス』の中の官能的ないくつかのシーンを思い浮かべる。


けして自分は衣服を脱ぐことなく、少女には服を脱がせ、ただひたすらにそのみずみずしいカラダを愛撫する初老の翻訳家。


帰途、クルマを運転しながら、あたしは服を縫いで全裸で運転してみたくて、たまらなくなる。



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戦略 - 2003年03月23日(日)

自分の書店に並べた本を自分で注文し、売上ポイントを稼ぐ。


なんて、せこい。


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なんか - 2003年03月22日(土)

日記の更新が滞っていることをいはらに指摘され……、言い訳をするのも潔いことではなく……。


あたしはただとっても疲れていて、欠かさなかったメールチェックさえも……。


そうこうするうち、いはらがあたしの日記にシンクロするように、いやらしい課題を出してくれてたことに気付きもしないで……。


なにしてたんだろ? あたし……。


ただ毎日いそがしい。


でも、いそがしいのは、みんなおんなじ。


ちゃんとロト6忘れずに買ってるよ。


こんなに好きなのに……。


毎日思っているのに……。


これはなに?


重い生活。


雨は降り、白木蓮は白い炎を燃やす。



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あきらめない - 2003年03月19日(水)

わたしは、いはらと付き合うようになってずっと減量生活をしているが、万年停滞期で、デブじゃあなくなったものの、まだまだ「ほっそり」というわけには参らない。


だけどあきらめるわけにはいかない。

意志だけでも捨てないでどうするよ。


さっき子どもの親どうしで喫茶店に入った。

もう4年くらい前からコドモがらみで知ってる人ってわけだが、こいつが、デブなんだな。


彼女だって一時期は、ちょいとすっきりしてきたように思ってたが、その時はハーバーライフを飲んでたんだって。

でも、今となっては元の木阿弥。
お定まりのリバウンドで元に戻った。


「ホットコーヒー。モーニングはいらないから」これ、あたし。

「あたしもホット。えっとねモーニングつけて……。トーストにはね……今日はバターでいいわ」


こないだはジャムだったなあ。

そうか、もう、やせようなんて思ってないのかあ。


デブと食事して初めてわかった。

あたしだってデブだったからよくわかる。

デブは太る食べ物がやっぱり好きだ。

ああいうものを食べてる限りは、どんな人だってやせるわ〜けがない。


あたしは、あきらめない。

あたしは、かわる。



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口をあけて - 2003年03月14日(金)


朝から高速道路を飛ばして、編集長の仕事場へ。


編集長は、以前ここに登場したこともある歯科医だ。


診察中の歯科医をよそに、あたしは受付のカウンターの中まで入り込み、彼のMACで二校。


「あ、そうだ。あたし、歯が痛かったんだ」


というわけで無防備な姿勢で、口をあけて歯を削られるはめに……。





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夫を咥える - 2003年03月13日(木)

居間のテーブルで、子どものために漢字カードを揃えてやっていた。

教科書に出てくる順番なんか、無視。

覚えやすいように、関連性のある並び方にしないでどうするよ。



夫がテーブルの横に立ち、パンツを下げた。


あたしは黙って正座をし、彼のモノを口にくわえた。



はぐはぐはぐ。


ぺろぺろぺろ。


夫はあたしの下着を脱がせにかかる。


自分で脱ぐわ。


あたしは両手両足をつき、尻を大きく突き出して、入れやすいようにする。


「中でいいか」


「いい」



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他の部屋から子どもの声がする。


もうちょっとだけ待ってて……。

ここには来ないで……。




あたしはべちょべちょになったジーンズを洗濯機に放り込み、風呂に入ってから仕事に出かけた。


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過去 - 2003年03月12日(水)


前のオトコの妻と同じ部屋にいる。

子ども同士がトモダチなので、子ども連れでこの家に遊びに来たのだ。


彼女はバイブルサイズのシステム手帳をぱらぱらとめくっている。

「こっちのサイズは持ってる? リフィルあげようか?」

とあたしが聞くと

「あ、ちょうだい」という明るい答え。


あたしたち、タメ口きくような仲だっけ?


もう夜も更けた。


ところで、やつはいるのかな? と思う。


隣の部屋には、女の子の方のベッドが置いてある。


やつは、そのベッドにトランクスいっちょでうつぶせになり、爆睡していた。


奥さん、あたし、こいつと寝たことあるんです。


急に居間の外がざわざわとしだす。


ここは田舎の古い農家みたいな土間を前にした板の間だ。


何かの会合が深夜に至って終わったようで客がぞろぞろと帰るのだ。


山間部のおまつりみたい。


土間には大鍋に湯がたぎっている。


着物を着た客たちも多く、羽織や被布、道行きなどをみんな着ている。


ああ、これは冬のおまつりだ。


「インドから着たお客さんがね、これでお帰りになるんですよ」


オトコの母親は上品な老婆で、あたしにそう説明してくれる。


やつは相変わらず、パンツいっちょで、寝てる。





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ばーちゃる本屋 - 2003年03月11日(火)

一昨日から開店準備に入ったesbooksのばーちゃる本屋。

架空の書店を経営するっていう遊び。


自分好みの棚構成で、自分の好きな本だけを並べる。

閲覧者がそれを見て、esbooksから本を注文すれば、店長のポイントが上がる。

棚をいじったり、賞品を追加するなどしても、1日につき、10点加算される。


しばらく、はまってみようかしら。


でも賞品が棚に並ぶのにちょっと時間がかかる。

繁忙期の気分転換に使うには、ちょっとイライラがつのりすぎるかも?

今のところ、きものとアラーキーと小川洋子だけ。


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老後の楽しみ - 2003年03月10日(月)

儲からなくていい。

自分ひとりが食っていければいい。

なにか商売をやりたい。


そう思って練習。

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木綿のきもの - 2003年03月09日(日)








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不思議なペニス - 2003年03月08日(土)

いろんなペニスをさわったり、しゃぶったり、口に入れたり、あそこに入れたりしてきたものだが、あんな不思議なカタチのモノには、あれっきり逢わなかった。


まあ、短小の部類に入るんだろうが、太さはそこそこにあるものの、とにかく短い。で、裾野にかけてひろがるかんじ。


ああ、ミニ富士山!

ひょっとこのお面の口を股間にくっつけたとか……。


うん、まあ。そんな感じ。


ほんとに入ってんのかしら? っていつもヘンな感じで終わってた。


くぼみにはさまったっていうのは、入り口をふさいだだけで、それは挿入じゃないでそ、って……。


それでも今は子どもが何人かいると聞いた。





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むかしのオトコ - 2003年03月07日(金)






はるか昔にふられたオトコの個展に、のこのことあの雨の中をでかけていくあたしはおひとよし?



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立ったままで - 2003年03月05日(水)


立ったままで、いったいどれだけの快感が得られるものなのか。


ベッドでゆっくりできるのならば、それはそれで幸福だが、性欲というものは沸き出したら止まらないもの。


おとなしく指を自分の性器に入れるだけならば、普通の立ち方でも可能だが、指を増やせば増やすほど、足も大きく広げていかねばならない。


3本以上、突っ込もうとすると、肩幅に開き、ほとんどスクワット体勢を取らねば深い挿入はできない。


4本、5本。指を仏手柑やアンモナイトの足のように、すぼめて挿入し、すぼめたり広げたりという動きをさせると、これはもう自慰というよりお笑いの一種かと思うほど、みっともなくって見ちゃいられない。


って、バスルームの鏡に我が身を投影しつつ、くちゅくちゅやってるさまは相当におまぬけだ。


いはらの指令のように、入れてカキマワシテ広げて、をこなすには誰もいない場所で壁にもたれなければ無理だとわかった。


だが、立ったままでも、片手で相当につよく乳首をつまんで痛みを与えれば、だんだん欲情してきて、逝くことはできる。


そうだ。


指の長さも違うのだ。

一番長い中指は膣に入れて、人差し指はクリ専用とかの工夫もたいせつ。




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共犯関係 - 2003年03月03日(月)

電車で通勤していたころのことだ。


支線に乗換えて7分。

手を離してもかばんが落ちないほどの満員状態が続く。

でも、7分だけだ。


その駅でみんなどっと降りてしまう。

共犯者もその駅で降りてしまう。


あたしは、もっと田舎の方まで行く。


最初のきっかけも、何年間その共犯関係が続いたかも覚えちゃいないが、電車通勤をしているあいだ、だらだらとその関係は続いた。


乗換駅のホームの端で一瞬だけお互いの姿を視界のはじっこで捕らえると、あとは惰性と性欲のおもむくままに、なるべくカラダが密着するように、乗るドアを選ぶ。


当然のことながら、一切会話せず、視線さえもからめあうことはなく……。

一度だけ社名入りの茶封筒を見たことがあるが、氏素性は何もわからない。


7分間、カラダを密着させる。


ただそれだけ。


ひそやかな朝の悦びを分かち合った共犯関係。


満員電車。


制限時間7分。





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当然のことながら服の上からしか、共犯者はあたしに触ることができない。


ポルノ映画のように、服の下に手を伸ばしてきたことはなかったように思う。


胸をもまれ、股間に手のひらを当てられ、軽く指で突かれ、あたしは何度も立ったまま逝った。




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痴漢電車 - 2003年03月02日(日)

立ったままでイクのは、ちょっとたいへん。
でも、そういえば、共犯関係にあった痴漢氏には何度も立ったままで、イカされた。


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指令 - 2003年03月01日(土)

「さわって……」


世間話の途中で不意に指令が下される。


「さわって……」


え。どこを?

なんて聞けないから、まず胸に強く手をあてる。


冬物の厚手の服の上からでも乳首にふれれば、それは硬度を増す。


ぐりぐりと強く。

やんわりと揉みながら。


「どこ、さわった?」


「胸です」


「そう。じゃ、入れて」


あ。


そんな! むつかしい、ここでは。


立ったまま、スカートをめくり、下着の中に手を入れ、指を股間にはわせる。


「何本入れた?」


「……。あ、あん」


「声は出さない」


「…………」


「どうなの?」


「あ」


「あ、じゃないでしょ」


「何本入れたの?」


「に、ほ、ん」


「で、どうなの?」


「え、あ」


「どう? 気持ちいいの?」


「はい。すごく」


「なめてみて」


指を抜いて、急いで口に入れる。

苦い。


「どう?」


「い、や、ら、し、い」


「ふん、いやらしいのな。仕事中にこんなことして……」


壊れて逝く快感に酔う悦び。




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